原題：MANSON
本編時間：90分
制作年：1972年
制作国：アメリカ
監督・製作：ローレンス・メリック
脚本：ジョアン・ハンチントン
撮影：レオ・リバース
音楽：ポール・ワトキンス&ブルックス・ボストン
ナレーション：ジェシー・ピアソン
出演：チャールズ・マンソン　マンソンファミリー　証言者　目撃者
紹介：
ベトナムで年端もいかぬ若者達が泥と死体に塗れていた時代、マリファナとフリーセックスに明け暮れる幼稚で陽気なチャールズ・マンソン一味が犯した最低最悪の猟奇殺人事件。その全貌。
1969年8月9日、カルト集団マンソンファミリーが起こしたシャロン・テート殺害事件。全米・世界中が震撼したこの事件を、主にマンソンファミリーメンバー達の証言と報道フィルムで構成したドキュメンタリー映画。証言フィルムには貴重なものも多く、事件時、運転手役をやらされたメンバーはファミリー内で唯一運転免許を持っていたからという証言からは、彼らファミリーの底の浅さが見て取れる。日本では『マンソン 悪魔の家族』の題名でプリントが作成されていたにも関わらず、直前に公開中止となっている。アメリカにおいては現在も日の目を見ないが、悪趣味極まりない本作の内容を観れば、それも当然の措置と言える。オドロオドロシイ音楽、時折挿入される稚拙なイラスト、不快感を煽る殺害時の再現シーンには吐き気を催してしまう。80年代まで日本でも多く見られた配慮のない過激ワイドショーのよう。この映画自体がマンソンショックの余波を受けた二次犯罪ではないのか？ベニス映画祭賞受賞作品。