原題：ACT OF VENGEANCE
本編時間：91分
制作年：1974年
制作国：アメリカ
監督：ロバート・ケルチアン
脚本：ベティ・コンクリン　H・R・クリスチャン
製作：バズ・フェイシャンズ
音楽：ビル・マークス
出演：ジョー・アン・ハリス　ピーター・ブラウン　ジェニファー・リー　トニー・ヤング/他
ビデオタイトルおよびTV放映題：『ザ・レイプ・ハンター』
※本作品は日本発売版VHSとなります。日本語字幕もついております。
紹介：
ジングルベルの歌を口ずさみ獲物を襲う、ホッケーマスク姿の野獣。銃と空手で武装した女達の壮絶な復讐劇！
『悪魔のえじき』『鮮血の美学』に連なる凌辱復讐ムービーの傑作。かつてテレビ東京の深夜映画枠で幾度にも渡り放送されていた為、鮮烈な記憶が今も残っている方も多いだろう。他のリベンジ物と異なるのは主人公単独で暴行魔へ復讐を行うのではなく、同じ被害者同士でグループを作り、射撃や空手の特訓と積んで復讐に臨む点。女性に暴力を振るう最低男を皆で懲らしめ、結束感を深める中盤は割りとほのぼのした雰囲気もあり、ガールズムービーの側面も感じさせる。被害に遭った主人公リンダ（『白い肌の異常な夜』でキャロルを演じたジョー・アン・ハリス）が警察署で好奇の目に晒されながら受ける取り調べや刑事にあまりにも卑猥な言葉（下品過ぎる為、引用は控えさせて頂く）を投げかけられるシーンは痛々しい。クライマックス、動物園の檻に捉えられた仲間達の前で展開される暴行魔とリンダの一騎打ちは一瞬間抜けな構図にも見えるが、最後まで何を考えているのか分からない暴行魔の造形も手伝い、のめり込んで観てしまう。監督のロバート・ケルチアン（『吸血鬼ブラキュラ』で悪名高い）は後にTVドラマ『チャーリーズ・エンジェル』の演出も手掛けることになる。おそらく本作でのヒロイン活劇の手腕を買われての抜擢と思われる。