原題：HOPE AND GLORY
本編時間：110分
制作年：1987年
制作国：イギリス
監督・脚本・製作：ジョン・ブアマン
共同制作：マイケル・ドライハースト
製作総指揮：ジェイク・エバーツ　エドガー・F・グロス
撮影：フィリップ・ルーゼロット
美術：アンソニー・プラット
衣装デザイン：シャーリー・ラッセル
オリジナル音楽/作曲・指揮：ピーター・マーティン
出演：サラ・マイルズ　デイビッド・ヘイマン　デリック・オーコナー　スーザン・ウールドリッジ　サミ・デイビス　イアン・バネン　セバスチャン・ライス・エドワーズ
紹介：
子供たちにとっては戦場も学校も同じ！皆潰れてなくなってしまえ！
1939年、戦争の火蓋が切られた中、ロンドン郊外に住む、7歳の少年ビルは映画の中でしか知らなかった本物の戦争に胸躍らせた。間近で見る空中戦、敵国ドイツ兵、戦争孤児となった近所の友達との変わらぬ遊び場。ある日、火事で家を失ったビルと家族は田舎へと疎開する。そこでは戦火を感じることのない、のどかな生活が待っていた……。『殺しの分け前/ポイント・ブランク』『太平洋の地獄』『イン・マイ・カントリー』の巨匠ジョン・ブアマンが自らの少年時代の記憶を蘇らせて描いた戦争ドラマ。少年の視点から見た戦争では、悲惨な廃墟も少し危険な遊び場と化し、皆自分たちが持つ世界観の中で楽しみや喜びを見つける。しかし戦火は子供たちに容赦なく降り注ぎ、家族や家を奪っていく。この感覚は手塚治虫によるいくつかの自伝的戦争漫画を思わせ、日本人としても親近感がある。空襲による大火に怯えながらも、戦争とは全く関係のない出火原因の家事で家が焼ける等のユーモアはいかにも英国である。第2回東京国際映画祭・最優秀芸術貢献賞も授与されている名作をご覧あれ。